昨日の京都編に続き、東京編です。
東京やら横浜やらで描いたものです。
ケンチク者は近代建築が好きなので、ちょっと偏っていますがご容赦のほどを。
まずはお茶の水にあるニコライ堂。
ジョサイア・コンドルという人の設計です。
俺はこの人の建築が大好きで、色々見て回っています。
1891年築のニコライ堂はその中でもかなり好きなモノの一つ。
ロシア正教の教会堂で、日本では珍しいビザンチン様式の建築です。
たしか平日の午後は内部が公開されていますので、是非内部も見て頂きたい。
鉛筆で下描き、色鉛筆で着彩しています。
本郷の裏手、上野不忍の脇に三菱財閥の岩崎氏のお屋敷があります。
東京都に寄贈され、改修を経て旧岩崎邸として公開されています。
俺はこの建築が大好きです。
これもコンドルの設計によるものです。
1896年築のこの建物は、17世紀の英国ジャコビアン様式、それにルネサンスやサラセン風のモチーフが採り入れられていて、内部も素晴らしいのです。
ペンで下描き、色鉛筆で着彩しています。
浅草は隅田川に架かる橋シリーズ。
まずは吾妻橋。
これも立派な近代建築。
1931年竣工、設計は東京市土木課の竹中喜忠という人。
シンプルだけど、鉄骨の構造が格好いいので好きな橋の一つです。
こちらは駒形橋。
1927年竣工、設計は岩切良介。
アーチ上の構造が格好いい。
両方ともペンで下描き、色鉛筆で着彩しています。
横浜は近代建築の宝庫なのですが、俺が好きなのはこれ。
横浜海岸教会。
2002年の秋に描いたもので、03年の年賀状にも使った。
設計は雪野元吉、1933年竣工。
瀟洒な佇まいで、シルエットの美しい建築です。
最後は今年の年賀状にも使った、俺がボランティアで参加している、横浜市の旧奥津邸の長屋門を描いたもの。
何日か前のエントリに、この絵と全く同じアングルの写真がありますので、見比べてみてね。
江戸末期頃の築で、横浜市の歴史的建造物に指定されています。
内部も素敵。
と言うわけで、手描きのスケッチ特集でした。